私たちが日々使っている自然言語──日本語や英語をはじめとするそれらは、はじめから「秩序ある体系」として設計されたわけではない
時代とともに崩れ、混ざり、ねじれながら変化し、
それでも“使われ続けたもの”だけが生き残ってきたのだ。
本シリーズでは、こうした言語の崩壊と進化のメカニズムをひも解きながら、規則性・不規則性・人工性・文化政策・母語バイアスといった観点から、「言葉はなぜ崩れ、なぜそれでも通じるのか?」という問いに迫る。
比較人類学・文明論 自然言語はなぜ崩れるのか?
私たちが日々使っている自然言語──日本語や英語をはじめとするそれらは、はじめから「秩序ある体系」として設計されたわけではない。時代とともに崩れ、混ざり、ねじれながら変化し、それでも“使われ続けたもの”だけが生き残ってきた。 本シリーズでは、...
比較人類学・文明論 なぜ発音とスペルはズレていくのか?──英語とフランス語の“不一致”を解剖する
英語を学ぶ人なら誰しも一度はこう思ったことがあるはずだ。 「なぜ“knight”が“ナイト”と読むんだよ!」「“colonel”が“カーネル”?いや無理あるでしょ……」 このように、スペルと発音のズレは英語学習者にとって最大の障壁のひとつだ...
比較人類学・文明論 言語は崩れるほうが強い?──不規則性が生む柔軟性と多様性
言語は変化する──それはもはや前提として受け入れられている。だが、その変化は必ずしも“崩壊”や“劣化”を意味するのだろうか? たとえば、文法の例外、不規則な動詞、意味の揺れ。一見すると非効率で混乱の元に思えるが、実はそうした“不規則さ”こそ...
比較人類学・文明論 正しさは誰が決める?──言語規範と“誤用”という幻想
なぜ「誤用」と呼ばれるのか? 言語にはしばしば「正しい使い方」と「間違った使い方」が存在するとされる。たとえば―― 「ら」抜き言葉(見れる・食べれる)は誤り? 「的を得る」は本来「射る」だった? 「全然大丈夫」は“間違った日本語”? これら...
比較人類学・文明論 言葉は誰のものでもある──共通語とマイノリティのせめぎあい
「正しい日本語を使いましょう」「標準語で話しなさい」。こうした言葉の裏には、無意識のうちにある“言語のヒエラルキー”が潜んでいる。だが本来、言語とは誰かの所有物ではなく、人々のあいだに生まれ、受け継がれ、変化していく共有財のようなものだった...
比較人類学・文明論 言語はなぜ崩れるのか?──まとめ
言葉は、なぜ崩れるのか──この問いをめぐって、私たちは音と文字のズレ、文法の揺れ、社会と権力の関係、そしてマイノリティの声にまで目を向けてきた。 それは単なる“言語の変化”ではなく、「人間が社会をどうつくり、どう変わってきたか」の記録でもあ...
