2025-10

歴史・文明

小説と物語──近代ヨーロッパの線引きと世界の受け止め方

小説の定義や物語との違いはどこにあるのか。近代ヨーロッパが作った「novel」という概念を軸に、源氏物語や千夜一夜物語など世界の物語との比較を通して、小説というジャンルの本質を探る。
倫理・思想

民主主義という名の宗教

宗教はかつて、政治の正統性を支え、権力を隅々まで行き渡らせる仕組みだった。日本の神社やヨーロッパの教会は、信仰であると同時に統治のネットワークでもあったのである。近代化の過程で「政教分離」が進み、宗教は政治から切り離された。代わって登場した...
戦争と社会の構造

宣戦布告という道義──正義の演出か、それとも最低限のルールか

戦争には最低限のルールが必要だと人は考えてきた。 その象徴が「宣戦布告」である。外交が尽きたことを示し、相手に戦うか降伏するかの選択を与える――そう語られてきた。だが近代戦の多くは奇襲で始まり、布告は無視されることも珍しくなかった。1907...
倫理・思想

死ぬのはグローバリズムか、ナショナリズムか?熱狂は崩壊の兆しか、回帰の予兆か

巷では反グローバリズム、ナショナリズム回帰がしきりに取り沙汰されている。 自由貿易の揺り戻し、移民政策への反発、国境やアイデンティティを守ろうとする声――どれも今の世界を象徴する動きだ。 それは秩序を取り戻すための正しい反応なのか。それとも...
比較人類学・文明論

環境決定論を超えて──人類の未来へ

『銃・病原菌・鉄』は、人類史における文明の格差を「人種の優劣」ではなく「環境の差」で説明した。その視点は、世界を捉える私たちの考え方を大きく変えた。だが同時に、この本だけでは語りきれない部分もある。 近代以降の歴史を決めたのは、環境だけでは...